映画カリフォルニアのあらすじと感想
あらすじ
カリフォルニアで巨大な地震が起き、レイ(ドウェイン・ジョンソン)は前妻エマ(カーラ・グギーノ)をロサンゼルスから救出して、娘ブレイク(アレクサンドラ・ダダリオ)をサンフランシスコから助け出そうとしするというお話です。
感想レビュー
派手な内容が好きな私にはとても興味のある作品でした。
ただし、内容はなし!脚本に意味なし!おちなし!やまなし!
よくあるパワー系の映画ですね。
でもねえ、映像以外がちょっとねえ、引っかかる部分があるんですよ。
まずは最初のフーバーダム破壊ですけど、いくらアメリカとはいえマグニチュード7ごときでダムが破壊されることなんてありますかね。ないと思うのですが。
それと、地震研究者が劇中でマグニチュードが1上がると力は10倍になると言っていますがそれは間違いです。10倍どころではありません。マグニチュードには種類があって一概になんとも言えませんが少なくとも20~30倍です。
マグニチュード7とマグニチュード9以上のときの画面の派手さに差がないのも問題ですな。
レイとエマはロサンゼルスからサンフランシスコを目指して、途中で巨大な地割れに阻まれました。小さな地割れなら起きるでしょうけど、サンアンドレアス断層は太平洋プレートと北米プレートの横ずれ断層であって、巨大地割れを引き起こす原因にはなり得ないですよ。
クライマックスのサンフランシスコの津波ですが、内陸の断層地震なのに津波が起きるわけないじゃないですか。百歩譲って津波が起きるとしてマグニチュード9.5であんな巨大津波が起こるのも考えられません。ゴールデンゲートブリッジの橋桁近くまで津波が迫ったのでおそらく高さ60メートルです。
科学的な設定がガバガバです。設定がガバガバではダメなはずの映画でしょう。実際にあった過去の地震を引き合いに出しているのだから考証をしっかりしているはずなのに、結果がこれではダメです。
うーん、おしいですね。